#4 URBAN SPORTS STREET SHIBUYA〈2〉
- URBAN SPORTS STREET SHIBUYA

- 5月20日
- 読了時間: 8分

渋谷のラジオ 2025年3月放送「URBAN SPORTS STREET SHIBUYA」(後半)
ゲスト:プロダブルダッチプレーヤー KEITAさん(REG☆STYLE)
パーソナリティー(聴き手):島田亜紀恵
※記事の内容は放送時のものです。
人と出会うきっかけは渋谷に凝縮されている
KEITAさんは、1993年生まれ。個人としてもREG☆STYLEとしても、国内外のコンテストで優勝を重ね、現在のダブルダッチシーンを引っ張る存在です。渋谷ユナイテッドクラブのストリートスポーツクラブ全体のコーディネートを担当されています。
ーーKEITAさんにとって、渋谷ってどんな街だと感じていますか?
代々木公園には、ダブルダッチを通して来る機会が増えました。大学生の頃ですね。
今になっては、本当、いろんな人と出会うきっかけは、かなり渋谷に凝縮されているなあって思っています。
ストリートシーンで言うと、本当にいろんな他のジャンルのやつらとかと出会ったり、遊んだり飲んだりするのも全部渋谷だし、そういう街ですね。
ーーダブルダッチを始めたきっかけは何でしたか?
ダブルダッチと出会ったのは、大学生の頃。
高校の一つ上の先輩がダブルダッチを始めたっていう噂を聞いていて。
僕が日体大(日本体育大学)に入ったのは、体育の教員になりたかったから。
大学に入るタイミングで、先輩がやっているダブルダッチ面白そうだなと思って、始めてみたら、のめり込んじゃって。大学1年、2年の時には、もう先生じゃなくてプロになろうって決めて、今にいたります。
かっこ良かったし、世界大会優勝できるだろうな、これだったら、みたいな、ハマったっていうのもあるし。
あと、ダブルダッチを通して、子どもたちに、小学校とかに講習会とかで行って、体験させたりを、当時からしていたんですけど、そういうのを繰り返していくうちに、別に先生にならなくても、伝えたいことを伝えられるなあっていう。で、その伝えたいことが伝わるんだったら、ダブルダッチのプロになった方が、もっとインパクトを出せるだろうって思って、そしたらもう先生じゃなくてダブルダッチだ、ってなりましたね。
ーーその道のプロになるってどんなジャンルでもなかなか難しいことかなって思ったのですが、ご自身の中では「プロ」って、もう見えていたのですか ?
先輩のプロチームはいましたし、逆にまだまだちっちゃいシーンなので、こうやったらプロになれる、みたいな規定みたいなものは特に存在しないので、もうやるって覚悟決めるかどうか、みたいな世界だったので、早めに覚悟を決めた、っていう感じです。

大学でダブルダッチと出会いプロの道へ そこに夢がある
ーー基本の"き"から聞いてしまって恐縮なのですが、ダブルダッチに必要な道具は、ロープだけでしょうか。
まずはロープが必要です。それと同時に、3人(ロープを持つ人が2人、跳ぶ人が1人)いないとできないので、仲間が必要っていうのと、プラス音楽があればより楽しくダブルダッチができるって感じですね。
ロープを回すのがやっぱり最初の壁ですよね。実はパワーはまったく必要なくて、大事なのは、回している二人がリズムを合わせて回す、そのために声を掛け合ったりとかするっていうのが大事。
ーーダブルダッチにも様々な種目がありますが、あえて一つ挙げるとすれば、KEITAさんが得意なのはどんな種目ですか?
最初に出会ったのがパフォーマンス(フリースタイル)。 3分間で音楽に合わせて、ダンスのショーケースみたいな感じでパフォーマンスをつくる。このパフォーマンスづくりに関しては、世界大会3連覇もしているから、たぶん得意なはずなんですよ、全体の構成をするのは。
あとは、1対1のバトルっていうのもあって、それこそブレイキンの1on1みたいな感じで、縄を回す人が真ん中で固定されていて、そこに対してお互いが交互に入ってバトルする。これも僕は、今まで3回ぐらい世界戦優勝していて、それもかなり得意ですね。
パフォーマンスの方はもう決まった動き、バトルの方はもう完全に即興なので、どっちも得意ですけどどちらかと言えば自由にやる方が好きなので、バトルの方が好きですかね。
ーーダブルダッチの魅力、どんなところに感じていますか?
仲間と一緒に楽しくプレーできるところと、どんどん新しい技やパフォーマンスを考えて、それが世界に認めてもらえるところ。
まだまだたくさんオリジナルな技をつくれるようなシーンですし、それが、どんどんつくっていくと、本当に世界大会を目指せるシーンの大きさなので、子どもたちとかまだやったことない人も、僕自身も大学で始めて世界大会に行けたしプロになれたから、そこに夢があるものだなと思ってますね。
勝ち負けだけじゃないので、楽しいのが。結局集まってやってるだけ、みんなで公園でやってるだけでも楽しいし、なんかそこが、いいところです。
ーーダブルダッチを観たい、という方はどこへ行ったら観られますか?
ダブルダッチのプロチームが全国各地でパフォーマンスをしているので、Instagramとかで見てもらえたら、パフォーマーが例えばイオンモールだったりとかああいうところでやっていたり、あと代々木公園、渋谷はストリートのイベントがまたどんどん増えていくと思うので、それこそ代々木公園のこの新しいパーク(代々木公園 BE STAGE)とかも、いろんなパフォーマンスだったり、バトルが見られる「Next Generations Games」っていうのを開催するので、そういうのを見に来て欲しいですね。

ストリートスポーツで渋谷を面白い街に
ーー渋谷ユナイテッドクラブのストリートスポーツクラブ。全体のコーディネートを担当されるKEITAさんとして、子どもたちがどんなふうに取り組める場所をつくっていきたいですか?
今それぞれのジャンルに特化したスクールみたいなものは、かなり増えてきているんですけど、今回は部活としてこのストリートスポーツクラブをつくるので、何かの競技に特化するんじゃなくて、いろんなストリートスポーツに触れることで、自分が新しい好きなことを見つけられたりとか、そのストリートスポーツっていうのがきっかけで、友達ができたりとか、それこそプレーヤー、各競技の次世代を担っていくような競技者たちと触れ合うきっかけにもなるので、そういうところで仲間づくりができるような場所になったらいいなと思っています。
やってみないとわかんないこといっぱいあるし、なかなか触れられるカルチャーじゃないのは確かなので、まあやってみようよ、っていう感じで。
ーーKEITAさんはダブルダッチ以外のストリートスポーツもやったことがあると伺いました。
結構実はやったことがあります。
スケートボードも高校の時とかパークに行って滑ってたし、BMXも先輩からいただいて乗ってみて、移動はBMXでしてみたり。
ダブルダッチを始めてからは、フリースタイルバスケットボールの世界で活躍しているプレーヤーとか、フリースタイルフットボールの若手の子たちとかと一緒に練習をすることが結構多くて、で、そういうところで、感覚がシェアできるから、そういう時に逆に僕もバスケやってみたりフットボールやってみたりして、っていうので、結構何でも挑戦するようにしています。っていうか好きですね。
ーーダブルダッチを見ていたら、ステップはブレイキンやハウスに近いなと思いました。
僕はもう、がっつりブレイキンが軸にあるので、それこそ、ブレイキンのレジェンドのKATSU ONEさんとかに、ちょっと教えてもらって、最初の頃とかは、溝の口の駅が聖地なんですけど、そこでB-BOYたちに混ざらせてもらって、修行させてもらっていました。
横の繋がりですね、本当に、今があるのは。
ーーお話を聴いていて、ストリートスポーツって街の中で育っていくんだなっていう風に思いました。
そうですよね。たぶんもともとは、やることがなかったりとか、まあちょっと不良って言われるような若い人たちが、いろんな公園だったり、駅だったり、溜まりながら、自分の、自分たちの表現を磨いていったっていうことだと思うので、それがもっともっと浸透していくと、街の子どもたちが、自然とそのカルチャーに触れていけるような街になっていくと思うし、逆に、僕らがストリートで積み上げてきたメッセージみたいな、伝えたいことみたいなのが、それこそ学校だったりとか家庭だったりとかから、広まっていく、で、街に出てみたら、公園とかに、そのトッププレーヤーみたいなのがうじゃうじゃといたら、すごくなんかこう、面白い街じゃないですか。そういうのをつくっていきたいなっていうのは思ってますね。
ーー逆に、KEITAさんが子どもたちと接していて何かを教えてもらうことってあったりするのですか?
子どもたちの選択っていうか、例えば縄を渡した時に、僕らからしたら内側に回さなきゃいけないんだけど、逆回しにしてみたりとか。例えば、すごく遠くから助走をとりたがる子がいたりとか、なんかそういうのって結構自由で、まあそれでいいんだよなあって毎回思いますね。
だからあんまりこうじゃなきゃいけないっていうふうに子どもたちには伝えないようにしているので、自分のやりたいことをやってみたらいいんじゃないかなあっていう。
逆に、やるのが怖い子がすごく多いじゃないですか、今って。チャレンジするのがもう怖がっている子がすごい多いなあって感じるので、そういうのがなくなっていって、失敗を楽しめるような子たちが増えると、なんかもっと活気がある"ジャパン"になりそうですよね。
とりあえずやってみて、挑戦してみて、他の人がやってないことをやろう、みたいな、で、みんなで失敗したらまた頑張ろうみたいな。なんかそういう感じで、大人たちも子どもたちも頑張っていけばいいですよね。

トーク全編はポッドキャストでお聴きください
前半は、渋谷の街でのストリートスポーツに関わる取り組みや、「渋谷ユナイテッド ストリートスポーツクラブ」が発足した背景について、一般社団法人渋谷未来デザイン 長田新子さんへのインタビューをお届け。
関連ウェブサイト
KEITA NAKAMURA Instagram
一般社団法人渋谷未来デザイン
渋谷区スポーツ協会 ストリートスポーツクラブ
NEXT GENERATIONS
コメント