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#23 URBAN SPORTS STREET SHIBUYA〈2〉—— ライダーが主役になれる新時代のBMXリーグ「マイナビ BMX League」

執筆者の写真: URBAN SPORTS STREET SHIBUYA
URBAN SPORTS STREET SHIBUYA
10月23日
読了時間: 10分

渋谷のラジオ 2026年9月放送「URBAN SPORTS STREET SHIBUYA」(後半)


ゲスト:出口智嗣さん(一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟 理事長)


パーソナリティー(聴き手):島田亜紀恵


※記事の内容は放送時のものです。



2026年9月に開幕した、「マイナビ BMX League」。

ライダーが主役になれる新時代のBMXリーグです。

「新たなBMXカルチャーとライダー支援を目的としたリーグ戦形式の新プロジェクト」とは、一体どんなリーグが展開されるのでしょうか。

開催前(2026年8月)に、全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)の出口理事長にたっぷり伺いました。


次戦は10月23日から、福岡県で開催。

現地ではもちろん、遠方からも、ライダーや関わる人を応援できます。

ぜひ注目してください。



今の時代にあったカルチャーをつくろうというのも一つのコンセプト


——「マイナビ BMX League」、どんなリーグなんでしょうか?

日本初でもあるし、世界初だと思うんですけど、プロライセンスを発行して行うBMXリーグです。今回、パークとフラットランドを中心に、トップライダーにプロライセンス発行して、「BMXリーガー」ということで選手を選出して、大会を行っていきたいなと思っています。

まずは札幌大会を9月に、福岡大会を10月に開催。2戦を戦って、各タイトル優勝者もあるし、プラス、シリーズチャンピオンをつくっていきたいなと思うので、まずは今年プレ大会みたいなイメージで出発したいなと思っています。



——このリーグが設立されることになった背景が気になります。どんな思いで、構想を練ってこられたのか教えてください。

オリンピックが東京から始まりましたが、その前から準備をしていて、僕は今年10年目を迎えるんですね。オリンピックに出る選手たちを育てる、その中で大会が必要だよねとか、スクールなり強化っていうのも必要だなと思っていたんですけど、やっぱりオリンピアンになるのは本当に一握りで。BMXライダーは、やっぱりそこだけじゃなく、カルチャーとしてもかっこいいし、やっている姿もかっこいいし、見た目もかっこいいので、そこでなんだろう、表舞台から消えていくっていうのもすごく僕は心苦しかったんですよ。

なので、じゃあ、この子たちが輝ける場所、そして、オリンピアンがセカンドキャリアとして、戦えるような環境があれば、お金が儲かったりとかBMXを一生続けていけるような。僕はBMXライダーには「引退」という言葉がどうもしっくりこないので、ずっとBMXをやり続けてほしいなっていう思いで、このリーグを立ち上げています。



——オリンピックを経てカルチャーやスポーツにフォーカスをあてられるようになりましたが、やはり選手たちが生活を続けていくための仕組みづくりも必要ですよね。

そうですね。僕が今、このリーグで目指しているのは、当然ライダーがちゃんとビジネスになってお金がもらえる、これ当たり前の条件だと思うんですよ。

プラス、関わる人たち、例えば、カルチャーという部分で、 今回スタイリストさんを入れたりするんですよ。ヘアメイクは、ヘルメットを被ったり帽子を被ったりするけど、人によっては、やって。

なので、今までにないスポーツになるかなと思っています。今まであったBMXというカルチャーは当然あるべきだと思うし、でも、カルチャーは進化するべきだとも思うので、今の時代にあったカルチャーをつくろうというのも一つのコンセプトにありますね。



——スタイリストを入れる!驚きました。今回は「競技の枠を超え、ストリートカルチャー・音楽・ファッション・アートと融合した、“カルチャーリーグ”として展開」すると。

スタイリストさんもいいキャラの人が多いですし、今回入っている人もとんでもなく面白いんですよ。もう何人かメイクして宣材写真も撮り始めているのですが、そういう中でも、メイキングとかでやっぱり出てもらいたいですし、表舞台にもどんどん立ってほしいなという方がいっぱいいるので。今回、DJもそうですし、MCにももっとフォーカスしたものに変えていきたいなと思うので、大会会場にいるライダー、関係者、ジャッジ、MC、DJも含めて演者にしていきたいなっていう思いがあるんですよ。



——全員が「主役」ですね。特にアーバンスポーツっていろんなカルチャーがあってこそのスポーツだから、そこにフォーカスをあてるって、純粋に素敵なことだと思いました。

今回は、会場にステージがあります。同じ場所でフラットランドをやってパークをやって、っていう会場転換をしていくんですけど、そこの一部、高さのあるところにみんなが集まるような場をつくっていて。そこにDJ、MCがいて、スタイリストさんもいます。すぐ化粧を直して。

で、今回僕らが特殊なフォーマットを使っていて。秒数的にはすごく短いんですけど、その代わり、ライダー一人には結構な時間が与えられていて、ファンサービスをステージ上でやっていいって言ってるんですよ。なので、ライディングだけではない、エンターテイメント性も高い子たちがどんどん上にいけるっていうので。これもなかなか難しかったんですけど、今回の大会には賞金を当然つけるんですね。でも賞金だけだと、当然技術力が高い子が勝ってしまうので、それだけだとカルチャーでもないし、エンターテイメントに欠けるなと。

そこで、数年間ライドマネーというのを試していたんですけど、今回ライドマネーを完全にこのリーグ専用にして、現地でも、推し活、まあ投げ銭ですよね、ということもして。今回はYouTubeで、SPOTV NOW(スポティービーナウ)さんが配信してくれるので、そこでスーパーチャットを送ることができます。これができれば会場もそうだし、オンラインで観ている人たちにも課金してもらえるなっていうのが、一つの柱。これ、ライダーだけじゃなくて、実は同じステージににいるDJ、MC、スタイリストさんもスーパーチャットの対象にするんですよ。会場がたぶんどんどん盛り上がっていくので、MCも負けずに喋ってライダーのコメントをとって。で、人気者になりたいからどんどんどん露出していく。 DJもどんどん音を上げていくとかっていう相乗効果が生まれそうなので、そういう部分も含めて、全体を見せる場にしたいっていうのがありますね。

色んな職業にプラスになる話だと思うので、BMXを使って業界を盛り上げていくっていうところに変えたいなという思いです。



——そうなると、選手たちも、戦い方というか、臨む姿勢も変わってきますか?

全く違うと思います。たぶん、勝ちにくる子も当然いますし、じゃあ別にジャンプ跳ばなくてもいいんだったらファッションで上手く出ていこうとか。おしゃれをして、ライディング以上にそこにこだわる子も出てくると思うんですよ。そういうのが、やっぱりカルチャーとして面白いと思うし、ストリートカルチャーだなというのを感じるので、新しいものが出来上がる気はしますね。




一番大事にしたのはライダーの思い


——ここまで驚きの連続なんですけど、こういう構想は前々から思い描いていらっしゃったのですか?

リーグ構想は実はもう10年前、JFBFを立ち上げる時からあったんですよ。とはいえ、オリンピックっていうカルチャーがやっぱり大きすぎたので、そこをまずつくろう、から始まって10年経ったので、ここで切り替えもできますし。どうしてもこのBMXリーグをやりたかったので、僕はいろんな立場をやめてでもこれをやりたいなっていうのがあって。

で、昨年末ぐらいから本格的に動き始めました。スポンサー集めと、今回のこの構想の中で一番大事にしたのがライダーの思いと意見だったんですよ。フォーマットが特殊なんですけど、このフォーマットは、実はある程度こっちが出したものを、ライダー全員集まってディスカッションして、「5トライ」とかを決めているんですよね。フラットランドも、持ち時間2分半の途中で手上げて止めるとか、すべてそこもライダーが決めたんですよ。だから、ライダーがやりたいフォーマットで、今回戦って表現していくっていう。



——じゃあ出場される方々は、完全にこのフォーマットにアグリーというか、自分たちこれでやるぞっていう思いで出てくるわけですね。出場ライダーはどのように選出されたのでしょうか。

今回はインビ(招待)制をとっています。

今回の基準は、JFBFの公式戦というのが主だったんですね。プラス、僕が「こいつおもろいな」っていう人をピックアップしたり。

来年以降に関しては、国内いろんな大会が増えてきているので、そこも基準として、いろんな大会、JFBFではない大会からもピックアップして、BMXリーガーに育っていくとかっていうのもありだなと思っています。業界全体で、JFBFとか他の団体との垣根も壊したいので、みんながそこを目指して、各予選会が始まっていくっていうのも、今後入れていきたいなと思っているんですよ。



——観ている方は、会場で、あるいは映像で、どんな風に楽しめるでしょうか。

今回の映像のつくり方とかも、僕は現場の音を生かして欲しいって言っていて。

現場の人は絶対楽しいじゃないですか、MCがその場の温度で声を出すので。だけど収録して、あるいはライブ配信にしても、別のコメントが入っていたり音がちっちゃかったりとか色々あるんですけど、ここをなんとか取り払って、現場のまんま出して欲しいっていうオーダーをしているんですよ。地上波はたぶんかなり厳しいと思うんですけど、でも、そこができないと、BMXの良さはあまり伝わらないので、まずはここからやってもらって。

で、まだまだ構想段階ですけど、双方向で、例えばライダーに「この技やってほしい」っていうのがビジョンに出て、ライダーが「それやってあげるよ」って言ってやったら課金してくれるとか。そういうのが面白いなと思うし、本当は、いろんなライダーもそうだし、お客さんもつながりを持てるような感じにしたいなと思ってるので。

いろんな構想があるので、これから出していきたいなと思うんですけど、なにぶん僕やりたいことだらけで(笑)ちょっとずつ、ちょっとずついきたいなと。



ライダーがつくるものを応援できるような立場にいたい


——今回お話を伺っているのは開催前(8月)なのですが、この2会場での開催を経て、今後どんな展望を思い描いていらっしゃるのか、最後に伺ってもよろしいでしょうか。

おお、難しいですね。

僕、リーグもそうですけど、BMXを10年育ててきて、BMXは絶対世界で勝てないって言われていたものを変えられたと思いますし、日本はすごいことを僕はしたと思ってるんですね。で、これってやっぱりライダーがいて、ライダーが頑張った成果でもありますし、彼らの思いを、今までと同様に、僕たちが指導とか、「こうやった方がいいよ」っていうのは正直言いたくなくて。彼らは当然揺れているので、「BMXをこうしていきたい」っていう思いをここで僕らが閉ざしても嫌ですし、「こうした方がいいよ」というのも嫌なので、一緒にゆらゆら揺れて。でも、「お金が必要だよね」とか、「こういうシーンにしてほしい」って思いがライダーから伝わるのであれば、それを大人たちが組み立てていって。

だから、こうなりたいっていう僕の夢は持っていないので、本当に揺れながら、ライダーのその時に合ったものをつくっていってあげたいなというのがあるんです。なので、このリーグに関しても、来年再来年が見えてきた時に、ライダーたちが「こっちだった」って言えば、切り替えてあげるべきだと思うし、彼らがつくるものを応援できるような立場にいたいなと思っています。JFBFも含めて、全スタッフがそういうな気持ちでいるので、どう進化するかはお楽しみ、かもしれないです。



トーク全編はポッドキャストでお聴きください

「マイナビ BMX League」は今年スタートしたばかり。ぜひ注目を!

前半は、東京2020オリンピックから5年。スポーツクライミングをとりまく環境や盛り上がりの変化にフォーカスしています!




「マイナビ BMX League」開催概要

札幌大会

日程:2026年9月11日(金)~13日(日)

会場:SAPPORO CULTURE FARM/凹場 anaBa


福岡大会

日程:2026年10月23日(金)~25日(日)

会場:福岡大名ガーデンシティパーク

※雨の影響によりスケジュールの変更が発生する可能性があります。最新情報はJFBFのInstagramをご確認ください。



関連ウェブサイト

一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)ウェブサイト

JFBF Instagram

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